社長コラム

社長コラム

社長コラム

次期中期経営計画 ~持続的な成長基盤を作る

全社会でお話した通り、来年度からの3か年の活動計画を「第6期中期経営計画」として纏めました。 今年度までの3年間で、財務・コンプラ等経営基盤の整備、組織内での個々人の立ち位置と期待役割の明確化、その中で一人一人が主体的に取り組む組織風土の醸成、 といった活動が軌道に乗り、今後成長していく基盤が出来つつあります。

一方で、異業種からの金融業務参入が急増、システム開発はリスク・品質重視からコスト・スピード重視へと、当社を取り巻く環境は目まぐるしいスピードで変わってきています。 今後成長していくためには、そうした新しい環境にしっかり適応していかなければいけません。

次期中期経営計画では単に計数を追うのではなく、「高い目標を達成していくために何をしなければいけないか」を中心に纏めています。 売り上げ拡大や利益確保は会社として当然重要ですが、外部環境の変化が激しい中では、会社の方向性がブレないよう基礎を固めることが大切です。 持続的に成長していくために、この3年間で確りと経営基盤、技術基盤、顧客基盤、人材基盤等を整備・強化して行きましょう。

今月のひとこと 「凡を重ねよ(岩田弐夫)」

「平凡の凡を重ねよ、いつかは非凡になる」東芝の社長、会長を務めた岩田弐夫(いわたかずお)氏の言葉。平凡で誰にも実行できそうなことは、実は続けることが難しい。当たり前のことを当たり前にやることをひたすら積み重ねた先に、非凡になるのだという。

仕事も、難しい判断を求められたり困難な事態に直面することが日々ある訳ではなく、基本は地道な活動の繰り返しだ。特にITの仕事は、設計も、製造も、テストも、ひとつひとつは地道な作業の積み重ね。だが、そうした地道な作業にも意味があり、目的がある。経験を重ねることで、意味の理解が深まり、目的に向けての推進力が高まっていく。 結果として、高い生産性や品質を実現し、お客様からの信頼を頂き、説得力ある提案が出来るようになる。一瞬一瞬は「平凡」に思えても、倦むことなく根気強く続けていって欲しい。

当社には「非凡」になる資質を持った多くの技術者が居る。当然ひとりひとりの努力が必須だが、そうした技術者が平凡の凡を安心して重ね、着実に非凡に育っていくような環境を用意することも経営の大切な務めなのだと思う。

今月の1冊 「同調圧力の正体(太田肇)」

「和」の精神は日本の美徳であり、芸術、スポーツ、経済活動等様々な場面で日本の強みとされてきた。 反面、それが過ぎると集団内で同調を求める圧力となり、ひいては暴力にさえなり得る。本書はそうした日本人の活動、精神の根源にある「同調圧力」についてその構造や背景に正面から取り組んだ書。

同調圧力の背景には「閉鎖性」「同質性」「未分化」の3つの要因があり、「共同体組織」がそれを加速する。高度成長期に終身雇用や年功序列などの仕組みが出来、その後の日本の成長を支えてきた。 昭和の時代は組織内のタテ社会の圧力が同調性を求めてきたが、SNSの普及等を経て、令和の時代にはヨコ社会からの同調圧力が高まっている。

筆者は、小さな組織ほど一人一人に掛かる力は強く、同調圧力が生まれやすいという。「ワン・チーム」と「同調圧力」の違いはどこにあるのか。目的やゴールを共有化することで組織は一体化する。 一方で、組織が多様な考え方やプロセスの違いを受け入れられなければ、強烈な同調圧力が異能の才を排除してしまう。改めて組織運営の難しさ、ひとつひとつのメッセージの大切さを考えさせられる書。