
当社は、疎結合ローン勘定系パッケージ「AMP‑Loan(アンプ・ローン)」のメジャーバージョンアップ版「AMP‑Loan v2.0」をリリースいたしました。
本バージョンより、長年培ってきたCOBOL資産をJava化し、全業務プログラムをJavaで構築した「Java版AMP‑Loan」の提供を開始いたします。あわせて、操作画面の全面リニューアル、処理能力の拡張、標準APIの拡充、リバースモーゲージへの標準対応など、計9つの主要施策を実施しております。
AMP‑Loanは大手ネット銀行の基幹系として長年にわたり安定稼働を続けてまいりました。その中核を担うCOBOL資産は、長年の業務ノウハウが凝縮された重要な資産です。一方で、COBOL技術者の市場は縮小傾向にあり、将来にわたる保守体制の確保と技術への追随が課題となっていました。
AMP‑Loan v2.0では、すべてを作り変えるのではなく、今ある資産を生かしながら段階的にモダナイゼーションを進める方針のもと、まずCOBOL資産そのものを整備し、その上でJavaへ移行する手順でJava版を構築いたしました。
既存資産を生かしたJava化のプロセス
Java版AMP‑Loanは、次のようなメリットをお客様にご提供します。
Java版AMP‑Loanは、保守性・拡張性に優れたローン勘定系基盤として、お客様のローンビジネスの成長を長期にわたり支えてまいります。
Java化を含め、「モダナイゼーション」「業務機能拡張」「API連携」「非機能高度化」の4つのテーマで、段階的に計9つの施策を実施しました。
AMP‑Loan v2.0 の9つの主要施策
COBOL資産の整備
過大プログラムの分割やデッドロジックの削除など13項目の品質改善を実施し、COBOL版の保守性を高めるとともにJava化の基盤を確立
COBOLからJavaへの移行
整備後のCOBOL資産をもとにJava化を実施。センターカットを含む全業務プログラムをJava版としてご提供
操作画面の全面リニューアル
IE依存から脱却し、最新ブラウザ標準へ完全移行。デザイン・操作導線・見やすさを全面的に見直し
AI開発プロセスの導入
設計~製造~試験の各工程にAI開発プロセスを組み込み、対応期間の短縮と検証の網羅性向上を推進
リバースモーゲージの標準対応
証書貸付型/当座貸越型の2タイプを標準搭載。極度内随時借入や入出金予約、センターカット処理にも対応
標準APIの拡充
一般貸出実行・元帳登録・返済などの取引を追加し、標準APIの対象範囲を拡大。外部チャネルとの連携範囲を拡張
ミドルウェア最新化
OS・Web・AP・DBの全レイヤーを長期サポート構成へ刷新し、計画的なパッチ供給とセキュリティ強化を両立
処理能力の拡張
基盤パラメータ・プロセス数を最適化。APサーバの増設とDBサイジングにより、数百万口座規模までの拡張が可能な構成に
基盤機能改善
メモリ使用効率の最適化とログ品質の向上により、長時間運用の安定性を高め、障害解析と復旧を迅速化
AMP‑Loan v2.0のリリース以降は、以下の3つの方向性を軸に、AMP‑Loanの進化を継続してまいります。
v2.0以降の3つの方向性
JAVA
Java版を標準系に
機能拡張・新商品対応・API拡張はJava版を前提とし、安定した保守・開発体制を確立します。
GENERATIVE AI
生成AI活用の高度化
生成AIの活用範囲を要件定義から試験までの全工程へ広げ、新機能の市場投入スピードの向上を目指します。
OSS
OSS活用の推進
DB(PostgreSQL等)やレポートツールのOSS化を検討し、ライセンス費用を含むコストの低減を目指します。
NEXT PHASE次期の強化テーマとして順次検討
AMP‑Loan v2.0は到達点ではなく通過点です。AI時代の勘定系に求められる姿を見据え、「安心」「拡張性」「将来性」を兼ね備えたローン業務基盤として、持続的に研究・開発に取り組んでまいります。